12/26から27日にかけて北陸・山陰地方に大雪をもたらした寒波が29日は弱まりました。
26日9時と29日9時の天気図を見比べてみましょう。
それぞれ左の画像が26日、右の画像が29日となっております。
天気図
左の26日の天気図は西高東低の冬型のの気圧配置で縦の等圧線が8本も日本列島にかかっておりますが、
右の29日では西高東低が崩れております。
気象衛星(赤外)
26日の気象衛星では筋状の雲が日本を覆っています。またJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されています。JPCZについては前の記事で説明しております。
27日は筋状の雲は見られません。
高層天気図 AUPQ78 850hPa 上空約1500m付近
平地で雪の目安といわれる上空1500m付近のマイナス6℃の寒気が、26日は九州南岸に達していましたが、29にちは北東北地方まで上がっております。マイナス12℃の寒気も北海道まで上がっております。
高層天気図 AUPQ35 500hPa 上空約5500m付近
大雪の目安の上空5500mのマイナス36℃の寒気が26日は北東北地方を覆い、北海道上空ではマイナス46.9℃という非常に強い寒気がながれこんでいました。
29日はマイナス36℃の寒気は北海道より上に移動しました。
天気分布
26日は日本海側九州まで雪が降っておりましたが、29日は寒気が抜けたため九州・北陸で雨となっております。
アメダス観測値
12月22日から28日までのアメダスでの各地の観測値(24時時点)です。
札幌では25日から最低気温がマイナス10度近くとなっております。
青森では27日に100cmを超える積雪となりました。
彦根では記録的な大雪となり積雪が0cmから26日に一気に56cmとなりました。
富山、彦根、鳥取で26日から一気に気温が下がっていることがわかります。
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